青いミニトマトのカレーピクルス

我が家の庭で、ほんの少しだけ作っている野菜の中で、今年の度重なる台風にもめげずミニトマトが今年は本当によく穫れました。その分、大きいトマトは全くダメでしたが、この夏は赤く実ったミニトマトを収穫して、家族のお弁当に入れたりサラダにしたりするのが毎朝の楽しみでした。畑で赤くなったトマトは本当においしくて、食べ始めると止まらなくなります。

そして秋になってくると、ミニトマトも青いまま色付かなくなってしまうので、先日トマトを全部引っこ抜いた時に穫れた青いトマトの、カレーピクルスを作りました。青いトマトには「トマピン」という毒性の成分が含まれていますが、大量に摂取しなければ大丈夫。お酢に漬け込むことで、えぐみも円やかになり、ポリポリと箸休め程度に夏の名残を楽しんでいます。ピクルスをオムレツに入れても美味しいですよ。

私が非常勤講師を務める日本農業実践学園の直売所でも、毎年今頃の時期に、青いトマトのピクルスが並びます。余計な調味料は使わずに、お酢と砂糖と塩で、昔ながらのシンプルな味付けで、学生たちが農産加工の実習の中で作っています。

「今年の夏もありがとう」と、夏野菜に感謝しつつ、青いミニトマトのカレーピクルスを今年も楽しんでいます。

①青いミニトマトは、半分に切るか大きい場合は5mmぐらいの厚さに切ります。皮が厚い時は包丁でおろむきます。3%の重さの塩をふり一晩冷蔵庫で寝かせ、ザルに上げて出てきた水分は捨てます。

②ピクルス液を作ります。酢と砂糖を2:1の割合で鍋に入れ、カレー粉やニンニク、お好みのハーブなどを入れて火にかけ、砂糖が溶けて沸騰したら火からおろします。

③耐熱性の保存容器に、青いミニトマトを入れてピクルス液を熱いうちに注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れます。1週間ほど置くと味がなじんでエグ味も取れて、食べごろになります。