一般社団法人和漢薬膳食医学会認定の「薬膳マイスター」養成講座24期、集中4日間コースのうちの3日目を日立にて開講しました。関東地方も梅雨入りしてから急に肌寒くなり、今朝は暖房器具を使用するほどでしたが、日中少し動くと温かくなって汗をかいたり、体調の管理も難しい時期です。
今日の座学では、ちょうどそんな時期に「八綱弁証」で八つの観点から自分の証(タイプ)をじっくり見極め、調理実習では心脾経の食材をたっぷり使用して、豆乳で作ったベシャメルソースと新ジャガで、和風味噌グラタンを作り、内外邪を考えながら自分に合った生薬をチョイスしていきました。
会場は東京ガスエネスタ多賀様、お陰さまでガスの炎でとても美味しい料理が出来上がりました。
これからの季節におススメの生薬は、ウナギの蒲焼にも欠かせない山椒(実山椒)です。
山椒はミカン科の成熟した果皮で、主な成分は精油・辛味成分・タンニン。お腹の中の冷えや痛みを取り除き、魚毒を消し、脾胃を温める働きがあります。まさに梅雨の時期、湿邪が横行し細菌性の食中毒が増える季節に旬を迎える大地の恵みです。
みなさまどうぞご家庭の食卓でも、薬膳の「ちょい足し」テクニックを上手に活用して、毎日を笑顔で健やかにお過ごしください。
本日お休みされた皆さまも、次回は元気な笑顔でお会いできますように。