水戸市内原町に所在する農業専門学校 日本農業実践学園にて、食農教育概論の授業を担当しました。
農業と食育は、どちらも人間が自然の生態系を利用して作り出したものです。この生態系が持続的に循環していくためには、食物連鎖の基礎となる第一次生産者である微生物が健康に育ち、その土壌の上に健康な農作物が育つ必要があり、その次に家庭や学校での調理や食育へと続きます。このように農と食は切り離して考える事は出来ないものであり、命の源は農業であると言えます。
食育の方面から地球環境を考えると、学園では学食で出された食物残渣は養豚部門で餌として再利用、農産加工で出された野菜くずは堆肥として再利用し、食料の廃棄はせずに全て有効活用しています。
本日の講義の後の実習は、キュウリと野草を使って和え物を作りました。
和える時の調味料によって料理名が変わることや、緑肥にしている雑草が古くから薬草として民間療法に使用されていたことなど、学生たちはとても興味深そうでした。
学園では今年も田植えが無事に終わり、田の神様に感謝し五穀豊穣を願うイベント「さなぶり」が昨日行われました。皆でバレーボールをして、バーベキューを楽しんだようです。
日本農業実践学園では、現在2019年10月入学生を募集しています。
8月24日には、学校見学会も予定していますので、皆さまどうぞ足をお運びくださいネ。