中国広東省東莞市から東に延びる高速道路を3時間ほど走り、
河源市紫金县 九和镇(日本で言うと「九和町」)の農家レストランへ。
レストラン周辺の農場には、日本とほぼ同じような野菜が
栽培されていて、出入りも自由で作物に触ってみたり水やりをしたり
自由にふれ合うことができる。
緯度的には亜熱帯気候に位置しているので、
バナナなどの南国のフルーツも栽培。
ドラゴンフルーツもこんな風に栽培されている。
手作りの鶏舎には、茶色や黒色の鶏たちが、
のどかに飼われている。
生きたのもが一番おいしいという考え方で、
その鶏たちを自分たちで絞めて食べる。
まさに命をいただいているということを実感する瞬間。
そして、自家製の鶏ガラを自然乾燥しているところ。
こちらがお台所で、昔の日本の土間が、外にあるようなイメージ。
そして、出てきたお料理は、やさしい家庭のお味。
まず最初に、日本では「薬膳食材」と言われている食材を
たっぷりと煮込んだ鶏ガラスープ。
薄味で、とても優しく胃腸に浸み込む。
ピーナッツは、食前にお汁粉で出てくることが多いけど、
こちらではローストしてあり、ほんのり塩味。
続いて主菜、副菜、副副菜。
主食には、タイ米をココナツミルクで炊き上げたご飯。
お台所の裏側には、薬酒のビンがたくさん並ぶ棚。
とても長閑な農村地帯にある人気の農家レストラン。
日本と比べて生活水準が云々よりも、
国家の手厚い政策に沿いながら
家族みんなが生き生きと暮らしている。